|
ルーン〔ベルンハルト・マイヤー(鶴岡真弓監修、平島直一郎訳)『ケルト事典』 創元社 p.158「ドゥフタハ Dubthach」の項(幻想武器博物館「ルーン(Lúin)」より )〕 (ルインとも)は、ケルト神話に登場する武器であり、アイルランド古文学を代表する名槍である〔James Mackillop, Dictionary of Celtic Mythology (Oxford, 1998), Lúin : "One of the most famous spears of early Irish literature, belonging most often to Celtchar."〕。広くは「槍」の意味を持つ〔 Dictionary of the Irish Language , "lúin f. lance.. Usually (and originally?) of a specific weapon, the lance of Celtchar mac Uthidir"〕が、特にアルスターの戦士「」特有の槍をさす〔。ドゥフタフ〔など、他人が使用する場合もやはり「ケルトハルのルーン」と称される。 ルーンは、その穂先をどす黒い液(血の煮液、毒液)に浸しておかないと柄が燃焼し、手に持つ人間を危険にさらす〔という特徴がある。 ==性質== この発火性の槍を、ケルトハルが取りに現れる戦記(『ロスナリーの戦い』〔『ロスナリーの戦い』近代版(略号 CRR2), 編訳, pp.36,7。古写本と近代写本版が収録されるが、より新しい稿本(CRR2)のみが槍の描写に詳しい。ただし「大槍」manaois ṁór と記述されるだけでルーンと明記されないことと、事実関係が分かりにくい文なので、ここでの引用には適しない〕)もあるが、一般に知られるのは、ドゥフタハ・ダイル・テンガが、この「ケルトハルのルーン」を借用し、その発火性の槍を大釜につけて御しているところを目撃される描写である(『ダ・デルガの館の崩壊 』)〔『ダ・デルガの館の崩壊 』(略号 TogailBDD), 編訳〕。 ダ・デルガの館の見張り役は目撃情報を提供し、物識り役は槍の正体を言い当て、それがで見つかったものだと付け加える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ルーン (槍)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|